『山月記』 中島敦著
3階-文庫・新書(918.6//CH)
もし自分が人でなくなったら
もし自分の過去がなかったことになってしまうなら
あなたはどうしますか?
エリート生活をやめて、詩を作りながら人とかかわらずに生活している李徴。
生活が苦しくなり再び仕事に戻るとそこで待っていたのは、
自分が今まで歯牙にもかけなかった者たちが自分の上に立つ、李徴にとっては地獄のような職場だった…
李徴は高い自尊心のため虎になってしまう。
李徴はなぜ虎になってしまうのだろうか。
中島敦の『山月記』は高校の国語の教科書に載っているので、
国語の授業で読んだことがある、という人も多いと思います。
その時は「国語の勉強」として読んでいたので、じっくり読んだり、
自分なりの解釈で読んだりはできなかったのではないでしょうか?
興味はあったけど時間がなくて読めなかったという人や、
また読み返してみたいけど機会がなかったという人、そうでない人も、
李徴とともに自分の人生を振り返ってみませんか?