『ぶらんこ乗り』 いしいしんじ 著
ぶらんこ乗り
3階-文庫・新書コーナー (913.6//IS)
この作品は、主人公の”わたし”が、きえてしまった弟のノートを見ながら一緒に過ごした日々を振り返り、当時は分かっていなかった弟の心を推し量っていくという物語です。
“わたし”の弟は言うことが大人びていて、周囲から天才と言われる存在でした。お話を作るのが好きで、ぶらんこをつりさげている大きな木の上で”わたし”にお話をみせてくれます。
やがて弟は動物から聞いたというお話を書くようになって…。
数々のエピソードと弟のお話が胸に迫ります。
この作品を読んで感じることは人それぞれに違うと思いますが、私はこの作品を読んで、弟を理解することのできなかった主人公の切なさを感じました。
読んだ後、優しい気持ちになれる作品だと思うので、興味をもった方はぜひ読んでみてください。